代表の稲田礼子です。
本コラムは、私が日頃の産業医活動の中で行なっている講話から、一部をご紹介するものです。健康経営※に取り組む皆様のお役に立ちますと幸いです。
今回は、秋の健康診断に向けて、第3弾「糖尿病予備群」についてのお話です。
1.糖尿病予備群とは
「糖尿病予備群」とは、その名の通り糖尿病の診断までに至ってはいないものの、その一歩手前の状態を指します。
糖尿病ではないから、まだ大丈夫じゃないか、と思うかもしれませんが、この糖尿病予備群の状態をほおっておくのは危険です。
なぜなら、糖尿病予備群の状態は、動脈硬化が進行しやすいのです。
動脈硬化とは、血管の内側が厚く膨らんで、弾力性がなくなり、血流が阻害されている状態をいいます。動脈硬化が進むと、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こします。
糖尿病予備群が怖いのは、知らない間に全身の血管にダメージを与え続けているということです。
2.健康診断で血糖値をチェックしよう
糖尿病予備群や糖尿病の状態では、自覚症状がありません。
その分、毎年の健康診断でしっかりとご自身の血糖値を確認することが大切です。
※糖尿病ネットワーク 糖尿病予備群 資料より引用
※健康経営は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。