インフルエンザの流行に注意!(産業衛生シリーズ)

代表の稲田礼子です。

本コラムは、私が日頃の産業医活動の中で行なっている講話から、一部をご紹介するものです。健康経営※に取り組む皆様のお役に立ちますと幸いです。

今回はインフルエンザについてです。

例年、インフルエンザは12月から翌3月までが流行のシーズンとされています。しかしながら2023年は流行がすでに開始しています。

2023年の大阪府では第33週(8/14~8/20)から感染者の報告数が流行の目安である1を超えており、第36週(9/4~9/10)では多くのエリアで2.0を超えています。

大阪府感染症情報センター:https://www.iph.pref.osaka.jp/teiten/20210127162117.html

 

過去10年間の感染者数の推移を見てみると、今年度は最も早く流行が始まっているといえます。(オレンジ色が2023年度の感染者数の推移です)

インフルエンザ定点あたり患者数10年間の比較:https://www.iph.pref.osaka.jp/teiten/20210127162117.html

全国的な感染者数では、20代より下の若年層で感染者が多くみられています。

インフルエンザ流行レベルマップ:https://kansen-levelmap.mhlw.go.jp/Hasseidoko/Levelmap/flu/new_jmap.html

予防法

予防の基本はワクチン接種になります。ワクチンは感染後にインフルエンザの症状が発症する可能性を低減する効果や、発症した場合の重症化防止に効果があるとされています。

ワクチンの効果は接種2週間後から、およそ5カ月の間有効であるとされています。すでに流行し始めてはいますが、本格的な流行のピークが3月まで続くことを考慮すると、10月~11月ごろに接種をするのが望ましいと考えられます。

またインフルエンザの感染経路は主に飛沫感染と、接触感染になります。感染経路からの感染を予防するためには新型コロナウイルスと同じく、飛沫を飛ばさないためのマスクと手洗いが重要になります。

参考文献

一般社団法人 日本感染症学会:https://www.kansensho.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=46

※健康経営は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。

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