代表の稲田礼子です。
本コラムは、弊社内で実施している健康経営に関する取り組みから一部をご紹介するものです。健康経営※1に取り組む皆様のお役に立ちますと幸いです。
昨年度7月より、健康増進の取り組みとしてハンドグリップ体操を実施してきました。
方法としては、ハンドグリップ機器を握りながら、あるいはハンドタオルを強く握りながら社内会議室をウォーキングしており、+10(プラステン)活動も実施できています。
2022年度の実施まとめ
○握力の推移について
下のグラフは、昨年7月~1月の握力測定の結果を移動平均したものです。
前回の中間報告では、握力が上がる効果まで見られませんでしたが、従業員の中には、少しずつ握力が上がっている人もいました。
例えば、この従業員は右手の握力にそれほど変化はありませんが、左手の握力は徐々に上がっており、右手と同程度の握力になっています。
○血圧について
握力と一緒に血圧の測定もしていましたが、弊社では問題になるような血圧値の従業員がおらず、大きな変化は見られませんでした。
○握力体重比
血圧、握力と共に、体重測定も行い、握力体重比を算出していました。
握力体重比とは、体重に対して握力がどれくらいの割合かを示したものです。
例えば、体重50kgの人で握力が30kgであれば、握力体重比は60%となります。握力体重比が低いほど、将来Ⅱ型糖尿病になる確率が高くなるという研究結果※2があります。
弊社従業員の握力体重比の平均は54.9%でした。先ほどの研究結果では、握力体重比が50%の人は、80%の人と比べると、1,5倍Ⅱ型糖尿病になりやすいということがわかっており、弊社でも握力体重比のアップを引き続き目指していきたいと思います。
○今後に向けて
ハンドグリップ運動は、握力アップだけにとどまらず、デスクワークの多い従業員の座位時間を少しでも減少するのに効果的であると共に、コミュニケーションの場にもなると感じており、今年度も続けていきたいと考えています。
握力測定についても、健康指標の一つとして、健康診断の時期に合わせて測定を継続していきますので、またどこかで報告させてもらいますね。
※1 健康経営は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。
※2 加藤公則 他,糖尿病発症と握力の関係-新指標「握力体重比」について,糖尿病, 59 ( Suppl.1 ) S - 288 2016.4
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