症状
強迫症(強迫性障害)とは、自分でも頭ではわかっていても、そのことが頭から離れない、あることが頭から離れなかったり、わかっていながら何度も同じ確認を繰り返してしまうことを指します。確認や心配は誰にでもあることですが、日常生活が困難であったり他人に悪影響が出ている場合には治療が必要と考えられます。
強迫症には、「強迫観念」と「強迫行為」の2つの症状があります。強迫観念とは、不安やネガティブなイメージなど、不合理だとわかっていても、やめることができない思考のことで、大きな不安を伴います。強迫行為とは、強迫観念から生まれた不安に掻き立てられたり、不安を追い払うために行う行為で、自分では「やりすぎである」「意味がない」とわかっていてもやめられません。強迫症は、誰もが生活のなかで行うことの延長線上にありますが、その行為が行き過ぎると、日常生活に支障が出てきたり、周囲の人に確認行為を強要するなど、強迫観念によって他者を巻き込んでしまうことがあります。